JRF(Japan RAPTOR Foundation)の活動日誌

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ペレグリンファンドを見学して・・・

先日アメリカに旅行に行った際、
アイダホの「世界猛禽類センター(World Center of Birds of Prey)」を訪問しました。
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ここは、The Peregrine Fundという民間基金による猛禽類保護・飼育のための施設で、
同基金の本部でもあります。


JRFのように、傷病猛禽の救護や治療、保護を行っているのかと思っていましたが、
世界猛禽類センター内では行っていないとのことで

この施設では、一般の人に猛禽類についてより知ってもらえるような展示と、
猛禽類によるショーなどがメインでした。
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でも、ショーで使われる猛禽類は、野生復帰できない個体を用いているようで、
こうした教育プログラムで重要な役割を果たしていましたし、
普段はなかなか見ることが出来ない大型の猛禽類を近くで見られるとことに、
訪れていたファミリーや、年配のカップルなど、みんな興味津々で、楽しそうでした。
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こういう、一般の人に知ってもらって興味を持ってもらうための活動も、
保護をサポートしてもらう上で大切なんだろうな~と。
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そして、ここの施設には、約100人のボランティアが居るというのも、驚きました。

ギフトショップの店員のおじいさんや、プログラムの説明をする若い男女、禽舎の掃除など・・・
皆ボランティアだそうです。
正式なスタッフは、5名だけで、あとはボランティア。
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アメリカは日本よりもボランティアという制度が深く根付いていると聞いたことがあるけど
それを実感しました。

ここでの収入が猛禽類の保護に用いられて、保護を行っている人をサポートしているから
救護、治療、繁殖…と
それぞれが自分の担当の仕事に打ち込める。
役割分担が出来て、うまく運営されているんだな…と思いました。


JRFも人手不足という問題に直面していますし、
こういう風に、自分の仕事に集中できるようなシステムを確立していく努力が
必要なのかなと、
今回のペレグリンファンドを見学して、感じました。
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# by jRAPTORf | 2009-10-05 21:47 | メンバーのつぶやき

迷子のチョウゲンボウ(東京都多摩市)無事に

先日情報提供しました、多摩市の野外で発見された迷子のチョウゲンボウが
無事飼い主さんのもとに戻ることができたとの連絡がありました。

飼い主さんの家から8.5kmほどはなれた場所で、保護されたようです。

目撃した方たちからの情報によると
野生のチョウゲンボウとつるみながら、弱ったセミを捕まえて食べていたり
人にエサをねだったりもしつつ
約一ヶ月間 野外生活をたくましく生き抜いたようです。

こういうことってあるんですね~

体重は、180gだったのが帰宅時には210gくらいまで増えていたとのこと。

逞しいチョウゲンボウだったようで、無事で良かったです。
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# by jRAPTORf | 2009-09-13 14:46 | 保護された猛禽類

【情報提供】迷子のチョウゲンボウ(東京都多摩市)


迷子のチョウゲンボウを目撃したと、連絡が入りました。
飼育されていたチョウゲンボウが逃げたものと思われます。
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(目撃した日時)2009年8月16日(日) 8:15~8:30am頃
(目撃した場所)東京都多摩市永山
(特徴)足輪を付けていました。

足輪の付いてない方の足には鈴を付けていました。
右手を伸ばして「おいで」と声を掛けたら、腕に飛び乗ってきましたが保護できず、
そのまま飛び去ってしまいました。
多摩中央警察署に目撃情報を連絡してあります。
警察には迷子などの届け出はされていないとのことでした。

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声をかけたら飛び乗ってきたとのことなので、
相当人には慣れているようですので、どこかで保護されていればよいのですが…

目撃されたのは16日、すでに6日経っているので
まだ保護されていないとしたら体力的には限界に近いと思われます。
カラスやネコに襲われていないと良いのですが…



お心当たりのある方は、ご一報お願いいたします。
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# by jRAPTORf | 2009-08-21 22:28 | 保護された猛禽類

後躯麻痺のオオタカ

野生動物救護施設で働くitokeiさんより情報提供していただきました。
オオタカの後躯麻痺です。

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後躯麻痺状態の鳥は比較的多くきます。

立ち上がれない、とまり木にもとまれない、翼を動かすだけ。

いわゆる脊椎ヘルニアとおなじ状態でやってきます。

ごくごくまれに投薬で回復するものはいますが、本当にまれ

立ち上がれないくらいの麻痺であるとほとんど見込みなしです。・・・

・・・続きはこちら→「itokeiの日記 ~野生動物救護的生活

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(写真提供 itokeiさん)


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伊藤さんの話によると、脊髄損傷で運ばれてきた猛禽は、
この1年で思い出せるだけでも
オオタカ4件(今回含む)ハヤブサ2件、トビ2~3件、コノハズク、ハイタカ、チョウゲンボウ・・・。


猛禽類の救護原因のほとんどが衝突(骨折・脊髄損傷)だそうです。



「オオタカやハヤブサはなぜかよくこういう状態でやってくる。

そして予後も良くない。

興奮し暴れて羽は一日ですれ、糞で体中汚れる。暴れることでの傷を作る。

強制給餌しないと餌は食べれない(食べれるものもいるけど、暴れてさらに汚れる可能性の方がずっと高い)

撫でさすって落ち着くことは絶対にないし、声をかければストレスになる一方。

もはや死をもって逃げられるかのような。」




こうした猛禽の予後は良くありません。
また飼養管理も、猛禽にかかるストレスも相当なもので、とても難しいのです。


鷹匠の知識などを取り入れて、飼養管理を向上させることが、
今後の課題とのことでした。
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# by jRAPTORf | 2009-08-19 08:22 | リハビリについて

傷ついた猛禽の保護(捕獲・輸送)

家にあるはずの資料がなかなか見つからなかったんですが、
ようやく見つかりました(^0^)
ので、リクエストのあった
「傷ついた猛禽を保護するにはどうしたら良いか」を書こうと思います!

めったにないケースだとは思いますが、、、
人生のうちで一度くらい、猛禽を保護することがあるかもしれませんよね。


ある日 目の前に、大きくて目つきの悪い、いかつい鳥が現れました
どうやら猛禽類のようです。
弱っているのか傷ついているのか、、、飛べないようす。

こんなとき どうしますか??


やだなー怖いなーまいったなーと稲川潤二のようにつぶやき、
見てみぬフリをして立ち去りたい衝動に駆られるかもしれません。

でも、そんなときはどうぞ逃げないで、以下のことにチャレンジしてみてください。



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大きな網を持っていれば、捕獲はより簡単となりますが、
普段から大きな網を持ち歩いている人はよっぽどの釣り好きくらいかと思うので 笑
ここでは身近にある布を使った捕獲法を記載します。



まず、大きめのタオルや自分の上着を用意し、背後からゆっくりと鳥に近づき、タオル等をかぶせます。
翼を閉じた状態で包み込むようにして抑えます。

この際、
目が見えないようにして暴れさせないようにする、
また嘴の攻撃を受けないようにするために
鳥の顔を覆うのがポイントです。

足は、関節部分を掴むことができればベターです。


鳥を持ち上げるときは 鳥の背中を自分のお腹の辺りに密着させるようにして
安定させながら持ち上げます。




捕獲できたら 輸送用の箱に入れましょう。

輸送にはダンボール箱が適しています。
鳥の身体よりやや大きく、けれど、羽根を広げることは出来ないくらいの大きさがベストです。

ダンボールには、通気できるように穴を何箇所かあけておきます
できれば下にペットシーツかタオルを敷きます。

犬用ケージ等を使用するときは、窓や金属部分で羽根や足を痛める可能性があるので、その部分はかならずダンボールで覆っておきます。

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保護したら、すぐに専門家の意見を仰ぎます。
自分で世話しよう、エサをあげよう・・・と考えるのはNGです。


都道府県の鳥獣保護担当一覧


ここで分からない場合は、県庁や市役所等に電話すると、担当課につないでくれます。
もしくは野生動物の診察ができる獣医師を探して連絡します。

路上で保護されるような猛禽類は、言い換えれば
「保護できる(触れる)までに体力が衰えている」ケースが多いです。

何日も食べていないような体力の限界の状態である場合、
身体の臓器は正常に機能していません。

消化能力も落ちているため 食べ物を与えても、
そ嚢(食道が袋状になった部分で食べ物を一時貯蔵する袋)の中で食べ物が腐敗し、敗血症を起こしたりします。

それを知らず、お腹が空いているだろうからと、急激に食餌を与えると
せっかく保護されても そ嚢酸敗で死なせてしまうケースなどもあります。

そうならないためにも、すぐに上記のような場所に連絡し、指示を仰ぐべきです。


もし、足環がついている猛禽類を見つけたら、それは人に飼われていたものが逃げた可能性が高いです。
その場合はまず最寄りの警察に連絡をしましょう。
飼い主から警察に遺失物届けが出されているかもしれません。
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# by jRAPTORf | 2009-08-08 16:02 | レスキュー