JRF(Japan RAPTOR Foundation)の活動日誌

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オオコノハズクの放鳥

1月末に千葉で保護されたオオコノハズク。

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警察に届けられ、JRFに連絡がありました。
たぶん何かに衝突し、脳震盪を起こしたところを保護された様子。
目立った外傷は無く、警察署ではダンボールから出て飛び回るほど。
翌日すぐに放鳥しました。

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放鳥場所は基本的に、保護された場所で放鳥します。
保護場所がわからない場合には、その種が生息すると思われる、餌が豊富にありそうな、生態系が豊かな場所を選びます。
すでに他の猛禽類がテリトリーとしていないかどうかの確認もするようにします。

達者でな~
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# by jraptorf | 2010-03-20 15:09 | 放鳥

保護2日目のハヤブサ



保護されたハヤブサ(若)は、痩せてはいたものの、なんとかなりそうな体重でした。


ちょうどマニング(人に馴れさせること)するのに良い体重だったため、
すぐに自分から肉に食いついてくれたとのこと。

保護の翌日には、すでに手の上で食べるまでになりました。

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もし、これ以上体重が低い状態になっていたら
身体が食べ物を受け付けず、
細かくした肉を少しずつ強制給餌しなければならないところでした。

すぐに運んでもらって 正解でした。
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# by jraptorf | 2010-03-11 22:27 | 保護された猛禽類

ハヤブサの救護

今年のフライトフェスタ2010は、雨の中でのお祭りでした。楽しかったですが、寒かったですね!
そんな中 JRFへの募金をしてくださった皆様 本当にどうもありがとうございました!


さて フライトフェスタの翌日の夜、埼玉県の動物病院で働く友人の獣医師から急な連絡がありました。

「野生のハヤブサが運び込まれたんだけど・・・」

田んぼにうずくまっていたところを保護されたようで、友人の病院で身体検査をしたとのこと。

レントゲンでは骨折等は見られないが、風切り羽根が折れており
またケージから出そうとする際なども抵抗せず、衰弱している様子。

餌もないし、病院に置いておいても確実に衰弱してしまう・・・
そこで私のことを思い出し、連絡してくれたとのこと。

遅い時間ではありましたが、緊急を要するだろうと、JRFに連絡をとったところ
「すぐに受け入れます」
と Iさん。

その日のうちに、役所の方に春日部のJRFの施設まで運んでもらいました。

役所の人には無理を言ったかもしれませんが、
こういう場合は一刻を争う場合も多くちょっとした遅れで 助かるものが助からないということはよくあります。

保護されたその日のうちにJRFに搬送されたハヤブサは、すぐに処置を行うことができました。

迅速な処置のおかげか、ハヤブサは翌日、自分からエサに食いついてくれたようで 良かったです。
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メスのハヤブサで、痩せてはいるが、なんとかなりそうとのこと。
ただ、右翼5枚、左翼1枚が欠損しており、換羽させてから訓練して放鳥・・・という長丁場になりそうです。


獣医師、行政、そしてJRFの間で迅速な対応ができるかどうかは、その個体の命に大きく関わります。
今回はこのように、友人からの連絡ですぐに対応できましたが、
役所の方はJRFをご存じ無かったようで、
猛禽類を専門に保護・リハビリをするJRFの存在が、まだ知られていないところもあるということを再認識しました。


連携体制の強化のためにも、獣医師、役所をはじめ、一般の方にも、更にJRFを知って頂けるように、力を入れていく必要がありますね。

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# by jraptorf | 2010-03-11 00:30 | レスキュー

傷病野生鳥獣保護講習会

月曜日は、埼玉県の傷病野生鳥獣保護講習会に参加してきました。

講師は、神奈川県自然環境保全センターの常勤獣医師である加藤先生。

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傷病野生鳥獣保護の基礎という演題だったので、
一般的に救護される野生鳥獣(スズメやヒヨドリ、タヌキなど)について
ヒナの見分け方、エサの与え方、運搬の仕方などのお話がメインでしたが
猛禽類についての話もありました。

自然環境保全センターでは、センターの動物の世話は
NPO法人 野生動物救護の会のボランティアさんが主に行っているようで
猛禽類のリハビリも、センターの職員ではなく、
ボランティアで鷹匠の専門知識を持っている方が中心となって行っているとのことでした。

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野生動物救護の会のホームページを見ていたら「Mプロジェクト」という
猛禽類のリハビリを行うプロジェクトも展開しているようですね。


保全センターにボランティアさんが来るのは、365日中347日。
一日平均4.2人(年間活動人数1530人!)のボランティアがセンターを訪れ、動物たちの世話をしているのだとか。

野生傷病鳥獣ボランティアの制度が浸透しており、機能しているのですね('o')
そして、何より、保全センターで行われている野生動物救護が、ボランティアの方たちに認められているからだと思います。

JRFも、保全センターのように、ボランティアの方が集まるような 魅力ある施設になっていくといいな、
そして神奈川県を見本に、埼玉県やその他の県でも、
野生動物ボランティアがより力を発揮できるような施設や制度が構築されていくといいな・・・
と思いました。
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# by jraptorf | 2010-02-17 23:18 | イベントその他

衰弱したノスリ

1月下旬、千葉で保護されたノスリがJRFに運び込まれました。

千葉の中でも餌が豊富と思われる場所で保護されたとのことですが…
激しく衰弱していて、体重は500gしかありませんでした。
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補液等、処置を施しましたが、残念ながら命を救うことは出来ませんでした。




時期を近くして、私のところにも個人的に、九州の離島の方から「ノスリを保護した」
という連絡がありました。

九州の、離島に住んでいらっしゃる方です。
海近く道路でうずくまっているところを発見し、車に引かれないようにどかしてやろう
と思ったところ、羽根をバタバタと這いずり飛ぶことができない様子を見せたので、
保護したとのこと。
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連絡をもらったのが金曜の夜で、土日は行政も休みだったので、
JRFの伊藤さんと旦那と相談しながら、
餌の種類や、あげ方、保温、保護中の環境作り…などについて、
毎日何度も連絡を取り合いました。

保護された時点ですでに衰弱がひどく、こまかく切った餌でも吐いてしまい、
これは一晩もたないかも…と思ったのですが、

保護してくださった方が、本当に献身的にお世話をしてくださり、
段ボールで部屋を作り、温かい部屋で数時間毎に 餌をきちんと量りながら与えてくれたおかげで、
立てるまで回復を見せました。

吐くことも少なくなり、よし、もう一息…
そう思っていた矢先でしたが
5日目の夕方、静かに息を引き取ったそうです。

体重が524gとすでにデッドゾーンで、厳しいとは思っていましたが、
一日持つか持たないかだと思っていたのに、5日間がんばりました。

ハイタカやチョウゲンボウ、そのほかの鳥がたくさん遊びにくるような場所にある、
桜の下に 埋めてくださったそうです。

残念な結果となり、改めて自分の知識の無さも十分に痛感しましたが、
今回ノスリが教えてくれたことを 次に生かしていきたいと思います。
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# by jraptorf | 2010-02-08 22:58 | 保護された猛禽類