JRF(Japan RAPTOR Foundation)の活動日誌

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長期保護ノスリの放鳥

先日ブログで紹介した、放鳥予定だったノスリ

遠藤さんがトレーニングを担当してくださっていましたが、
無事放鳥の日を迎えることができました。

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このノスリ、実は長い期間保護されていました。

「今までの経験からですが…
ノスリは普通に保護していても、ちょっとした拍子に脚を骨折してしまうことがあるんですよ。
治りは良くて、きれいに治ることが多いんですけどね。」
と、JRFの伊藤さん。

このノスリも、脚を骨折してしまい、その治療に時間がかかりました。


でも、長い期間保護されていたからといって、ノスリは野生の本能をなくしてしまったわけではありませんでした。

野外のトレーニングに移行して木の上に止まったとき、
ノスリはモグラなどの獲物を探しだしました。
自分で狩りをした経験がある証拠です。


トレーニング中に、こうしたことも確認し、
これなら、野生でも自分でエサを取っていけると判断したとき、はじめて放鳥します。

ただ傷を治し、体力を回復させても、放鳥後に獲物が取れなければ生きていけない。

野生の猛禽類が再び空を舞えるようになるには、獣医師の力だけでなく、
ファルコンリー(鷹匠)の知識や技術を用いたリハビリテーションが必要です。

しっかりとした技術を用いてリハビリを行っている人は、日本にはまだまだ少ないです。
これからどんどん、きちんとしたリハビリを行える人を増やしていくのも、JRFの目標の一つです。

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ノスリは皆に見守られながら、飛んでいきました。
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by jraptorf | 2010-04-28 23:18 | 放鳥

鳥と小動物の病院falconest 開院

猛禽類を診られる獣医師の伊澤先生が、4月10日に動物病院を開院されました

鳥と小動物の病院 falconest
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猛禽類のほか、オウム、インコ、
小動物(ウサギ、ハムスター、リスなど)
爬虫類(トカゲ、ヘビ、カメなど)

も診察していただけるとのこと。

Japan Raptor Foundationの野生傷病猛禽も、
いつもお世話になっています。

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この野生オオタカは、右脚を骨折(若木骨折)し、手術したものの、3本の指が壊死。
そのため身体を支える左脚に負担がかかり、結果、趾瘤症(バンブルフット)を発症しました。
これはその治療風景です。

バンブルフットは、長期間の治療が必要な病気ですが、
このオオタカは治療の甲斐もあり だんだん良くなってきています。


伊澤先生は動物病院や夜間救急、鳥専門の動物病院、
さらには鷹狩りの盛んなアラブにある猛禽医療施設 falcon hospitalにも留学されたというアツイ経歴をもったスペシャリスト。

猛禽類を安心して任せられる数少ない獣医師。
怪我している猛禽類とJRFの、強い味方です。
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by jraptorf | 2010-04-24 23:16 | 治療について

神奈川県 自然環境保全センター見学

先日JRFのメンバーは、神奈川県の自然環境保全センターの見学に行ってきました。

そこで活躍するNPO法人 野生動物救護の会の方々と意見交換し、JRFという施設のことを知っていただくことも、大きな目的の一つでした。

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保全センターは、神奈川県の施設で、とても立派な施設です。
保全センターの周りには、まだ自然がたくさん残っています。
すぐ後ろには丹沢大山があり たくさんの動物がそこで生活しています。

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実際に保護・治療をしているのは、敷地内にある別の建物の中です。
そこにはたくさんのボランティアの方たちが来て、保護された動物達の世話をしており、真の保護ボランティア員の姿を垣間見たような気がします。
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野生動物救護の会の方々とも色々とお話して、JRFについても、設立の経緯から順を追って説明させていただき ご理解いただけただろうことは、大きな一歩になったように思います。


神奈川県は、この保全センターの存在が代表しているように、
野生動物保護活動に対しての意識が高いように思います。
野生動物救護活動を行うにあたっては、ボランティアの方々の協力とともに、行政の協力が必要不可欠。
JRFの活動拠点である千葉県や埼玉県も、神奈川県を見本とし、
今後さらに野生動物保護等に対し 積極的に関わっていっていただけると良いなと思います。
更なる協力が得られるよう、我々もがんばっていかなければならないですね。


JRFの今後の課題として、パンフレット製作や里親制度の確立などの新たな目標も見つかり、とても刺激を受けた一日でした。

対応してくださった野生動物救護の会およびセンターの施設の方々、本当にありがとうございました。
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by jraptorf | 2010-04-12 10:05 | イベントその他

放鳥予定のノスリ


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まもなく放鳥予定のノスリのトレーニング風景です。
フリー(ヒモなしで飛ばすこと)でのトレーニングに移行してから、1ヶ月ほど経っています。

100メートル前後の距離を10~15本、
200メートル前後で2~3回のルアートレーニング
ができるほどになりました
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放鳥する目安は、上記のようなトレーニングを行った際の飛び方、力強さ、疲れ具合など
様々な観点からみて判断します。



放鳥して終わりではなく、その後も自然界で生きていけるように、
日々のトレーニングの積み重ねが必要なんですね。
がんばれノスリ!
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by jraptorf | 2010-04-03 22:39 | リハビリについて