JRF(Japan RAPTOR Foundation)の活動日誌

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カテゴリ:リハビリについて( 5 )

放鳥予定のノスリ


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まもなく放鳥予定のノスリのトレーニング風景です。
フリー(ヒモなしで飛ばすこと)でのトレーニングに移行してから、1ヶ月ほど経っています。

100メートル前後の距離を10~15本、
200メートル前後で2~3回のルアートレーニング
ができるほどになりました
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放鳥する目安は、上記のようなトレーニングを行った際の飛び方、力強さ、疲れ具合など
様々な観点からみて判断します。



放鳥して終わりではなく、その後も自然界で生きていけるように、
日々のトレーニングの積み重ねが必要なんですね。
がんばれノスリ!
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by jraptorf | 2010-04-03 22:39 | リハビリについて

後躯麻痺のオオタカ

野生動物救護施設で働くitokeiさんより情報提供していただきました。
オオタカの後躯麻痺です。

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後躯麻痺状態の鳥は比較的多くきます。

立ち上がれない、とまり木にもとまれない、翼を動かすだけ。

いわゆる脊椎ヘルニアとおなじ状態でやってきます。

ごくごくまれに投薬で回復するものはいますが、本当にまれ

立ち上がれないくらいの麻痺であるとほとんど見込みなしです。・・・

・・・続きはこちら→「itokeiの日記 ~野生動物救護的生活

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(写真提供 itokeiさん)


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伊藤さんの話によると、脊髄損傷で運ばれてきた猛禽は、
この1年で思い出せるだけでも
オオタカ4件(今回含む)ハヤブサ2件、トビ2~3件、コノハズク、ハイタカ、チョウゲンボウ・・・。


猛禽類の救護原因のほとんどが衝突(骨折・脊髄損傷)だそうです。



「オオタカやハヤブサはなぜかよくこういう状態でやってくる。

そして予後も良くない。

興奮し暴れて羽は一日ですれ、糞で体中汚れる。暴れることでの傷を作る。

強制給餌しないと餌は食べれない(食べれるものもいるけど、暴れてさらに汚れる可能性の方がずっと高い)

撫でさすって落ち着くことは絶対にないし、声をかければストレスになる一方。

もはや死をもって逃げられるかのような。」




こうした猛禽の予後は良くありません。
また飼養管理も、猛禽にかかるストレスも相当なもので、とても難しいのです。


鷹匠の知識などを取り入れて、飼養管理を向上させることが、
今後の課題とのことでした。
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by jRAPTORf | 2009-08-19 08:22 | リハビリについて

初めてのルアー

1mは難なく飛んでくるようになった、ちびチョウゲンボウ。
第二段階として、ルアー(鳥の形をした疑似餌)を覚えさせます。
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トレーニング開始は、いつものように、グローブに呼びます。
エサを数口食べさせ、食欲を刺激し、モードを切り替えさせます。
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(トレーニングしてると蚊がうじゃうじゃ寄ってくるんです。かゆい…)


グローブから、今度は近くにおいてある肉つきルアーへと誘導。
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ルアーに付いた肉を見つけてルアーに飛び乗るチビチョウゲンボウ。
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でも、はじめてのルアーに困惑しているのか、ルアーを掴みません。
肉だけを引っ張るので、うまく食べられず四苦八苦しています。
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しばらく放っておくと、格闘の末ようやく足でルアーを押さえ、肉を食べ始めました。
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「チビチョウゲンボウは経験値があがった!」(♪ちゃららったったったーーん)


こうして 鳥の形をしたルアーを、「エサだよ」と認識させ
「この形の所にいけば肉がある」ということ、
「この形をしたものが狩りの対象となるんだ」ということを覚えさせていきます。


日々成長するチビチョウゲンボウ。
羽根も伸び、顔つきも凛々しくなってきて、だんだんとチビと呼ぶのがふさわしくなくなってきました。
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by jRAPTORf | 2009-07-20 23:14 | リハビリについて

家族が恋しいのか・・・

保護したチビチョウゲンボウを
私の飼っているチョウゲンボウ(シンといいます)と一緒日光浴させました。

チビは、ひょこひょこと首をうごかしながら シンを見つめて
「ピョルルルル」
と今まで聞いたことがないような 甘えたような声で鳴きます。
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一方のシンは 「しらーん」と まったく興味なし・・・
ヒナから育てたせいか自分を人間だと思っているんでしょうか(^^;

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チビは、シンを親か兄弟と思っているのかな。。。

野生復帰できるよう、狩りを覚えて
早く自由に大空を飛びまわれるようになろうね~!

今は、1メートルくらいの距離でエサを見せて呼ぶと、飛んでくるまでになりました。
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by jRAPTORf | 2009-07-14 23:09 | リハビリについて

巣を探して・・・

チビチョウゲンボウの保護から一週間後、
拾われた現場へ、巣を探しにいきました。

拾われたのは、林に面している駐車場。
発見した方の話によると、高い木の下で羽根をバタバタさせていたようです。


チョウゲンボウは、断崖もしくはそれに近い場所に巣を作ります。

JRFの伊藤さんの経験をお伺いすると・・・
良くあるのは高層マンションの屋上や外階段。橋の欄干の下など。。。
デパートの看板の上に巣を発見したこともあったとか。

林はもちろん、近所の高いビルも首が痛くなるほど見ましたが、
親や兄弟の姿は見あたりませんでした。



後日、もう一度現場を訪れましたが、残念ながら手がかりは何も得られずじまいでした…
家族はもう引越してしまったのかな??



保護からすでに2週間が経過し、チビはどんどん成長しています。

本来なら、親からたくさんのことを教わる時期。
伊藤さんと相談の上、エサが豊富な9月頃には放鳥できることを目標に
トレーニングを入れることにしました。



まずは手に乗ってくるようにトレーニングを開始。
細かくした肉をグローブに乗せ、近い距離で呼び、ジャンプで来させます。


最初はパーチのすぐ傍、グローブまで跨ぐ程度の距離で呼びます。

最初は嫌がっていたチビですが、
空腹には勝てなかったようで、だんだんジャンプもスムーズに。
今は距離を伸ばしても来るようになりました。


トレーニングするにはどうしても、コミュニケーションを取らざるを得ませんが
人に慣れてしまうと今度は野生に戻すのが難しくなるので、そこが悩みどころ…です。


JRF会員 石川(ま)

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水浴びは好きなご様子。。。
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by jRAPTORf | 2009-07-11 11:46 | リハビリについて