1月下旬、千葉で保護されたノスリがJRFに運び込まれました。
千葉の中でも餌が豊富と思われる場所で保護されたとのことですが…
激しく衰弱していて、体重は500gしかありませんでした。
補液等、処置を施しましたが、残念ながら命を救うことは出来ませんでした。
時期を近くして、私のところにも個人的に、九州の離島の方から「ノスリを保護した」
という連絡がありました。
九州の、離島に住んでいらっしゃる方です。
海近く道路でうずくまっているところを発見し、車に引かれないようにどかしてやろう
と思ったところ、羽根をバタバタと這いずり飛ぶことができない様子を見せたので、
保護したとのこと。
連絡をもらったのが金曜の夜で、土日は行政も休みだったので、
JRFの伊藤さんと旦那と相談しながら、
餌の種類や、あげ方、保温、保護中の環境作り…などについて、
毎日何度も連絡を取り合いました。
保護された時点ですでに衰弱がひどく、こまかく切った餌でも吐いてしまい、
これは一晩もたないかも…と思ったのですが、
保護してくださった方が、本当に献身的にお世話をしてくださり、
段ボールで部屋を作り、温かい部屋で数時間毎に 餌をきちんと量りながら与えてくれたおかげで、
立てるまで回復を見せました。
吐くことも少なくなり、よし、もう一息…
そう思っていた矢先でしたが
5日目の夕方、静かに息を引き取ったそうです。
体重が524gとすでにデッドゾーンで、厳しいとは思っていましたが、
一日持つか持たないかだと思っていたのに、5日間がんばりました。
ハイタカやチョウゲンボウ、そのほかの鳥がたくさん遊びにくるような場所にある、
桜の下に 埋めてくださったそうです。
残念な結果となり、改めて自分の知識の無さも十分に痛感しましたが、
今回ノスリが教えてくれたことを 次に生かしていきたいと思います。