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JRF(Japan RAPTOR Foundation)の活動日誌

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後躯麻痺のオオタカ

野生動物救護施設で働くitokeiさんより情報提供していただきました。
オオタカの後躯麻痺です。

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後躯麻痺状態の鳥は比較的多くきます。

立ち上がれない、とまり木にもとまれない、翼を動かすだけ。

いわゆる脊椎ヘルニアとおなじ状態でやってきます。

ごくごくまれに投薬で回復するものはいますが、本当にまれ

立ち上がれないくらいの麻痺であるとほとんど見込みなしです。・・・

・・・続きはこちら→「itokeiの日記 ~野生動物救護的生活

後躯麻痺のオオタカ_b0181192_818593.jpg

(写真提供 itokeiさん)


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伊藤さんの話によると、脊髄損傷で運ばれてきた猛禽は、
この1年で思い出せるだけでも
オオタカ4件(今回含む)ハヤブサ2件、トビ2~3件、コノハズク、ハイタカ、チョウゲンボウ・・・。


猛禽類の救護原因のほとんどが衝突(骨折・脊髄損傷)だそうです。



「オオタカやハヤブサはなぜかよくこういう状態でやってくる。

そして予後も良くない。

興奮し暴れて羽は一日ですれ、糞で体中汚れる。暴れることでの傷を作る。

強制給餌しないと餌は食べれない(食べれるものもいるけど、暴れてさらに汚れる可能性の方がずっと高い)

撫でさすって落ち着くことは絶対にないし、声をかければストレスになる一方。

もはや死をもって逃げられるかのような。」




こうした猛禽の予後は良くありません。
また飼養管理も、猛禽にかかるストレスも相当なもので、とても難しいのです。


鷹匠の知識などを取り入れて、飼養管理を向上させることが、
今後の課題とのことでした。
by jRAPTORf | 2009-08-19 08:22 | リハビリについて